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→ Android 6.0(Marshmallow)の標準フォントに関する注意
こんにちは。
フェノメナエンターテインメント デザイン担当の山男です。
Android 4.0以降、Androidの標準フォントは Roboto が採用されています。
また、日本語を表示する際は モトヤフォント というフォントが採用されています。(Android 3.x以前は、それぞれ Droid Sans と Droid Sans Japanese)
Roboto
Roboto はGoogleが公開しているフリーフォントですが、Material Designに合わせて細かくアップデートされており、最新のバージョンは1.2となっています。(2015年3月中旬時点)
最新バージョンのAndroidをターゲットとして画面デザインを行う場合は、常に最新バージョンをダウンロードしておく方が良さそうです。
Roboto は下記リンク先の [ Download Roboto ] からダウンロード出来ます。
Typography | Android Developers
モトヤフォント
Androidで採用されている モトヤフォント は、モトヤマルベリ(モトヤLマルベリ3等幅)と、モトヤシーダ(モトヤLシーダ3等幅)の2つがあり、一般的には モトヤマルベリ が標準となっているようです。
モトヤマルベリ はクセが無く使い易いフォントですが、全角文字と半角英数字を組み合わせて表示する場合には、若干注意が必要です。
Roboto と モトヤフォント の組み合わせ
全角文字と半角英数字を組み合わせて表示する場合、全角文字は モトヤマルベリ、半角英数字は Roboto で表示されることになります。
モトヤマルベリ は所謂「丸ゴシック」系のフォントです。一方、Roboto は「角ゴシック」系のフォントです。
小さいフォントサイズで表示する分にはあまり気になりませんが、ある程度大きく表示しようと考えると、この差が気になってくるかもしれません。
そこでもう1つの日本語標準フォントである モトヤシーダ を使ってみたくなるのですが、モトヤシーダ は端末によってインストールされていない場合も多く、必ずしも意図した通りに表示されません。
従って、日本語を用いた画面デザインを検討する場合には、基本的に モトヤマルベリ を前提にしておくのが無難です。
▼ モトヤマルベリ と Roboto が組み合わせて表示されている (Nexus 5の例)
また、モトヤマルベリ と Roboto では、フォントのプロポーションが大きく異なります。
文字幅を絡めて厳密な画面デザインを検討する際は、若干面倒でも半角英数字を Roboto にしておいた方が、予期せぬ失敗を減らせるでしょう。
▼ すべて モトヤマルベリ のみで表示 (画面デザイン時の例)
▼ モトヤマルベリ と Roboto を組み合わせて表示 (画面デザイン時の例)
端末による標準フォントの違い
ここまでに書いてきた内容は、あくまで モトヤフォント と Roboto が標準フォントとしてインストールされている端末であることが前提です。
端末によって独自に他のフォントが標準フォントとしてインストールされている場合があり、そもそも画面デザインの際に想定するフォント幅とは変わってきてしまいますので、フォント幅のブレを許容しない画面デザインになってしまわないように注意しておきましょう。
▼ 異なる標準フォントがインストールされている場合
(AQUOS PHONE ZETA SH-01Fの例 – モリサワ 新ゴ M)