こんにちは。
フェノメナエンターテインメント デザイン担当の山男です。
Webサービスやアプリを公開する際に付いて回るコピーライト表記。
不足が無いように他の大手サイトを参考にしたりして、何となく付けていました。
Copyright © 2015 ○○○○ All Rights Reserved.
とか、よく目にする表記だと思います。
でも、年号を更新し忘れていつまでも古い年号のままだったり・・・
ふとした際に、今時のコピーライトってどんな表記が主流なのか調べてみたところ、何だか思っていたものと随分変わっていて驚きました。
まず、今までよく見ていたパターンとしては、以下の2つ。
Copyright © 2010 ○○○○ All Rights Reserved.
Copyright © 2010-2015 ○○○○ All Rights Reserved.
1つ目の年号(2010)は「最初の発行年」を表すはずですが、個人サイトなどでは毎年書き換えているようなものも散見している気がします。
2つ目の年号(2010-2015)は「最初の発行年-更新した年」で、自分の場合はよくこの「更新年を更新し忘れる」という間抜けな事態に陥っていました。
本当のところ必要な表記はどうなのかと言うと・・・
© 2010 ○○○○
だけです。何とシンプル!
更に言うと、記載の順番も特に決まっていないようです。
© は座りが良いので最初に置いておくとして、
© ○○○○ 2010
という並びにしても、全然問題無いみたいですね。
具体的に見ていくと、まず「Copyright」は「©」と重複しているので不要。うーん、そう言われれば確かに。
次の発行年は必要なので記載するとして、更新年はあっても無くても良いようですが、自分の場合は更新し忘れていると恰好悪いので、無くても良いなら外してしまおうかな。
最後の「All Rights Reserved.」は、以前にアメリカ等が採用していたブエノスアイレス条約に則る場合には必要らしいのですが、現在日本が加盟しているベルヌ条約では意味が無いとのこと。
長年この表記に慣れてしまっていると、外すことに若干の抵抗がありますが、意味の無い文章を気取って付けたままにしているのも格好悪いので、これを機に外した方が良さそう。
・・・と言うわけで、必要最低限で済ませるなら「© ○○○○ 2010」が結論でした。
でも、実はもっと踏み込んで言ってしまうと、そもそもコピーライト表記自体が要らないという話だったりします。
何故かと言うと、著作権は特に宣言しなくても自動的に発生しているから。
では、どうして書かなくて良いコピーライトをわざわざ表記するのでしょうか?
1つは、これまでの慣例という側面が強いと思います。
無くて良いと言われても、あって困るというわけでもないし、とりあえず表記しておく方が何となく安心な気がします。
そしてもう1つは、表記しておくことで著作権侵害を積極的に防止する効果を狙うというものです。
表記しなくても著作権は発生するので、侵害された場合には訴えれば済む話かもしれませんが、表記しておくだけで侵害される可能性を減らせるのであれば、表記しておくに越したことは無いだろう、ということだと思います。
以上を踏まえて色々なサイトを回遊しても、未だに色々なコピーライト表記が溢れています。
昔からの惰性でそのままになっているケースもあれば、何かしら事情があってそうしているケースもあるかもしれません。
1利用者としては大して意味の無い一文ですが、一度制作側に立つと、案外気になる馬鹿に出来ないものだったりします。